あいうべ体操について
次の4つの動作を順にくり返します。
声は出しても出さなくてもかまいません。
これを1日30回を目安に毎日続けます。
(1)「あー」と口を大きく開く
(2)「いー」と口を大きく横に広げる
(3)「うー」と口を強く前に突き出す
(4)「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
口テープについて
ふだんは鼻で呼吸している、あるいは意識して口を閉じているという人も、夜の睡眠時は口呼吸になっていることが多いものです。特にうつぶせや横向きで寝る人、疲れがたまっている人などは、口が開きやすい傾向にあります。
朝起きたとき、口の中が乾燥していたり、のどがヒリヒリしたりする人は、間違いなく口呼吸になっています。就寝時は、ただでさえ唾液の分泌量が少なくなるので、体への害を考えたら、一刻も早く口テープを行い、鼻呼吸にいたしましよう。
口テープで改善すること
●口内炎ができにくくなり、できてもすぐ治る
●歯石がつきにくくなる、歯に着色しにくくなる
●歯周病が安定、虫歯の予防
●口や喉が渇かなくなる、ドライマウスの改善
●風邪、インフルエンザにかかりにくくなる
●花粉症、鼻炎が改善、喘息、副鼻腔炎が改善
⇒ 鼻が通るようになる、薬がいらなくなる
●いびき、睡眠時無呼吸症候群が改善
●血圧が安定、不整脈が出なくなる
●夜のトイレの回数が減る(夜間頻尿)
●朝、疲れが取れている、日中、眠くならない
●寝つきが良くなる、睡眠の質が良くなる
●アトピー性皮膚炎が改善
●皮膚疾患(掌蹠膿疱症、湿疹など)が改善
監修について
あいうべ体操考案・監修:
今井一彰 みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医・NPO法人日本病巣疾患研究会副理事長
みらいクリニック(〒812-0013 福岡県福岡市博多区博多駅東1-13-31-6F)
内科・アレルギー科・リウマチ科
「呼吸と病気が関係しているかもしれない」
私がそう思うようになったのは、患者さんの「におい」がきっかけでした。毎日多くの患者さんと接しているうちに、鼻のきく私は、患者さんたちに特有の口臭があることにきづいたのです。そして、その口臭は病態が悪化すると強くなり、病態が改善すると弱くなる傾向にありました。
調べてみると、口の中の粘膜の乾燥が健康を大きく阻害することは、一部の歯科医師の間で早くから指摘されていました。
そのことを踏まえて改めて患者さんに向き合ってみると、外来患者さんのなんと9割以上が、ポカンと口を開けて口呼吸をしていることがわかったのです。これに気づいたのが、2000年のことです。
口呼吸は、口の中の粘膜を乾燥させる最大の要因です。「口呼吸を直せば、病気を治癒に導くことができる」と、私は確信しました。そして、患者さんの協力のもと、口呼吸を鼻呼吸にする口の体操「あいうべ」を考案し、患者さんに行ってもらいました。そうしたところ、多くの病気が次々と改善することがわかったのです。
あいうべ体操で改善する病気の一覧
●アレルギー性疾患(アトピー、喘息、花粉症、鼻炎)
●膠原病(関節リウマチ、エリテマトーデス、筋炎、シェーグレン)
●うつ病、うつ状態、パニック障害、全身倦怠
●腸疾患(胃炎、大腸炎、便秘、痔)
●歯科口腔(ペリオ、ドライマウス、顎関節症、虫歯、歯列不正)
●その他(イビキ、尋常性乾癬、高血圧、腎臓病、風邪など)

お金がかからず、自分で自分の健康をつくることができる
万人におすすめの口の体操です。
いろいろな病気に口呼吸が関係しています。
実は日本人の8割が口呼吸状態といわれています。
あなたは口呼吸ですか? 鼻呼吸ですか?
口を閉じたとき、舌の先はどこにあるでしょうか?
舌の先が、上顎にピッタリとついていない方は、すべて口呼吸です。
鼻呼吸になれば、
自律神経のバランスが整って、病気を予防する力がついてきます。
「あいうべ」体操で、正しい呼吸のやり方を身につけて、病気を寄せつけない体に変えましょう。
●あいうべ体操について詳しく知りたい方は
公式サイトへ
●あいうべ協会サイト息育指導士一覧
●息育指導士のコース養成講座について
●あいうべ体操A3ポスター