2015.7.1茨木童子の写真徒然
降っても晴れても写真日和
雨の音を聞いていると妙に落ち着くのは、私には農耕民族の血が流れているせいだろうか。長きに亘り写真の仕事に就いていたので、本当の所、雨天は困るのだけれど、日本の風景には雨が合うような気がする。私個人としても、雨の景色は風情があって好きなのです。
たまに撮影の依頼があって、色々な所に出かけますが、晴天の写真でないと成果品として収めることは出来ませんから、天気予報と相談して撮影の日取りを決めます。しかし、雨に遭遇することが多々あります。やはり、日本は雨の国なのですね。
カメラもデジタルになってからコンピュータの一種で、水濡れには弱いので、なるべく濡れないように注意を払い、外に出て個人の趣味に奔ります。降っても晴れても写真日和と決め込み、カメラを携えて「ウォークインザレイン」と洒落込みます。
そうすれば、美しく麗しい景色が待っています。木々の葉からは雫が垂れてみずみずしく光り、遠くは雨に霞んで不思議な遠近感を醸し出しているのです。いつも、そういう写真も有って良いと思いながらシャッターを押します