2015.8.10茨木童子の写真徒然
早起きは・・・
蝉の鳴き声と祭りの喧騒が頭の中で弾けて目が覚めた。昨夜のお祭りの余韻か夢の中を彷徨いながら・・・。窓の外は白んでいるものの陽はまだ顔を出していない。何か解らない衝動に駆られて早朝散歩と洒落込んでみた。長く横に伸び始めた己が影を見ながらの散歩も良いものだ。風は爽やかに頬を撫で、木の葉が輝き出す様が心に沁みる。思い切って外へ出たことを良かったと妙に納得した。
30分ほど歩いて汗ばむほどに体温が上がったのか気温が上がり始めたのか、頭の中も身体もすっきりしたので自宅へと戻り始めた時、自宅近くの垣根で蝉の羽化に遭遇した。「早起きは3文の得」と云えば良いのだろうか、なんか得したような気がして慌ててカメラを取に戻った。
ファインダーを覗きながら、子どもの頃に虫と戯れていたことを思い出した。何枚か撮った後は、淡く緑に輝く翅に見とれて居た。何年もの間、土の中で生活をして居たものが同じ時期、同じように地表に出てきて、そして空を飛んでゆく。幾つになっても生命の不思議は私の心を捉えて離さない。