ふんふん古事記

2015.10.7ふんふん古事記

ふんふん古事記34天孫降臨1

大国主神は出雲国の海岸近くに立派な宮殿をお作りになり、国譲りが終わりました。建御雷神(たけみかづちのかみ)は、高天原に帰り、葦原中国を平定した様子を報告しました。
さあ、これから瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の天孫降臨が始まります。天降りに、天児屋命(あめのこやね)、布刀玉命(ふとだま)、天宇受売命(あめのうずめ)、伊斯許理度売命(いしこりどめ)、玉祖命(たまのおや)の五伴緒(いつとものお)が従うことになりました。
さらに、三種の神器、すなわち八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)、八咫鏡(やたのかがみ)、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)と思金神(おもいかね)、手力男神(たぢからおのかみ)、天石門別神(あまのいわとわけのかみ)を副え、「この鏡を私(天照大御神)の御魂と思って、私を拝むように敬い祀りなさい。思金神は、祭祀を取り扱い神宮の政務を行いなさい」と命令を下されました。天叢雲剣は、須佐之男命(すさのおのみこと)が八俣の大蛇を退治した時に大蛇の尾から出てきたあの草薙剣(くさなぎのつるぎ)の異名でもあります。現在、名古屋の熱田神宮のご神体となっています。剣は三種の神器の中では天皇の持つ武力の象徴であるとされます。

文/もり・けん
1951年大阪市生まれ。
長年勤めた幼児教育出版社を
43歳で退社し、モンゴルに渡る。
自然に添うように生きる遊牧の暮らしを学び帰国。以後モンゴルの正しい理解と亡くしてしまった日本の心を取り戻せと訴え続ける。

日本の童謡の普及のため、作詞(新しい童謡の創作)、演奏(昔からある良い童謡の伝承)の両面で展開、全国各地を講演、ハーモニカによるコンサート活動は海外にも及びモンゴルを始めロシア、中国、北欧のフィンランドやスウェーデンなどの子供たちとも交流している。

文部科学省の財団法人すぎのこ文化振興財団の環境ミュージカル「緑の星」をはじめビクター「ふしぎの国のアリス」などを発表、絵本、童話、童謡など子供のための創作活動をしている。

現在、日本音楽著作権協会会員、日本童謡協会会員、詩人、ミュージカル作家、作詞家、ハーモニカ奏者。梅花女子大学、朝日カルチャーセンター、読売文化センター、ヤマハ音楽教室などの講師を勤める。