2015.10.7ふんふん古事記
ふんふん古事記34天孫降臨1
大国主神は出雲国の海岸近くに立派な宮殿をお作りになり、国譲りが終わりました。建御雷神(たけみかづちのかみ)は、高天原に帰り、葦原中国を平定した様子を報告しました。
さあ、これから瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の天孫降臨が始まります。天降りに、天児屋命(あめのこやね)、布刀玉命(ふとだま)、天宇受売命(あめのうずめ)、伊斯許理度売命(いしこりどめ)、玉祖命(たまのおや)の五伴緒(いつとものお)が従うことになりました。
さらに、三種の神器、すなわち八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)、八咫鏡(やたのかがみ)、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)と思金神(おもいかね)、手力男神(たぢからおのかみ)、天石門別神(あまのいわとわけのかみ)を副え、「この鏡を私(天照大御神)の御魂と思って、私を拝むように敬い祀りなさい。思金神は、祭祀を取り扱い神宮の政務を行いなさい」と命令を下されました。天叢雲剣は、須佐之男命(すさのおのみこと)が八俣の大蛇を退治した時に大蛇の尾から出てきたあの草薙剣(くさなぎのつるぎ)の異名でもあります。現在、名古屋の熱田神宮のご神体となっています。剣は三種の神器の中では天皇の持つ武力の象徴であるとされます。