2017.7.20ほんの千夜一夜
『クシュラーの奇跡140冊の絵本との日々』ドロシー・バトラー著 (のら書店)
染色体の異常により、重いハンディを持って生まれたクシュラ。次々と異常が発見され、昼夜眠ることができず泣き叫ぶクシュラのために、母パトリシアさんが始めた絵本の読み聞かせの日々。絵本が外の世界とクシュラをつなぐ窓となり、クシュラのことばと知能を育むことになります。
『クシュラの奇跡』は、絵本の力を信じてニュージーランドで児童書専門店を営んでいたクシュラの祖母、ドロシー・バトラーさんの手によって、パトリシアさんが記録したクシュラと絵本の日々の詳細なメモを元に執筆されました。
クシュラの成長と共に読まれた絵本も紹介されており、絵本とことばに関心のある方々に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。