季刊絵本新聞「絵本とことば」よりほんの千夜一夜

2017.11.4ほんの千夜一夜

『ミッフィーからの贈り物』ディック・ブルーナ著 (講談社文庫・2015年刊)



ディック・ブルーナによる絵本「ミッフィー」シリーズは世界的に大人気の絵本ですが、1955年にオランダで出版された9年後に、どの国よりも早く『ちいさなうさこちゃん』という題名で翻訳・出版された国が日本でした。実は、ご自身もうさぎ年生まれで、小さな頃から1日1枚ずつ絵を描くことを心がけていたというブルーナ。
本書は、そんな彼の生涯と作品のひみつがわかる、初めてのインタビュー集です。
ブルーナは毎日、自宅から自転車でスタジオに通い、絵本づくりに取り組んでいました。
「私のことが書かれたこの本が、あなた自身の夢を実現させる役に立つよう、願っています」と冒頭に記されたこの本は、ひとつのことを追い続けて偉業を成し遂げた絵本作家の人生から学ぶことができる一冊です。

加藤映子 大坂女学院大学・短期大学 学長
大阪女学院短期大学卒業後、大阪YMCA勤務を経て、ボストン大学・ハーバード大学教育学大学院に学ぶ。ハーバード大学で教育学修士・教育学博士を取得。専門分野は言語習得・言語と文化・コンピュータを利用した教育。絵本読み聞かせ場面における母子のやりとりなど、「子どもとことば」を現在の研究課題としている。