2019.5.1ほんの千夜一夜
『ごっこからファンタジーへ 子どもの想像世界』
『ごっこからファンタジーへ 子どもの想像世界』
内田伸子著(新曜社・1986年)
発達心理学・認知心理学を専門とする著者が、「想像力による創造のいとなみを、子どものことばを手がかり」にして、実験や観察を通じて得られた子どものことばを元に、その想像力を育むうえで親や教師が果たすべき役割を考察した書籍です。
具体的には、「森・おばあさん・女の子・お花・狼」を表す絵を子どもに見せ、「お話を作って聞かせて」と促したときに、子どもはどのようなお話をつくるのか、そして、その作ったお話しから何が読み取れるのかを考えるなど、興味深い試みがまとめられています。