季刊絵本新聞「絵本とことば」よりほんの千夜一夜

2018.01.01ほんの千夜一夜

『絵本で子育て 子どもの育ちを見つめる心理学』秋田喜代美・増田時枝著(岩崎書店・2009年刊)

 子どもの発達心理学の第一人者と幼稚園教諭が、0歳から6歳までの成長過程にあわせて選んだ絵本を150冊紹介している書籍です。
 たとえば、「0歳児の発達過程の説明」がなされている一方で、「泣いてばかりいる赤ちゃんに読んであげるとよい絵本」の紹介もあります。
 他にも、保育園や幼稚園に通い始めた子どもが、お友達とけんかしたときに読んであげたい絵本。お母さんに叱られたり、反抗期に入ったときに読むとよい絵本。さまざまな子育ての悩みや葛藤、育児に疲れた母親に読んでもらいたい絵本など。
 良質な絵本のリストやカタログは色々とありますが、この書籍は、子どもの成長過程に即した絵本を年齢別に紹介しているところが最大の特徴です。

加藤映子 大坂女学院大学・短期大学 学長
大阪女学院短期大学卒業後、大阪YMCA勤務を経て、ボストン大学・ハーバード大学教育学大学院に学ぶ。ハーバード大学で教育学修士・教育学博士を取得。専門分野は言語習得・言語と文化・コンピュータを利用した教育。絵本読み聞かせ場面における母子のやりとりなど、「子どもとことば」を現在の研究課題としている。