童謡伝道マガジン「ふんふん」H・U・N企画

ダークおじさんと童謡の世界

2020.12.1ダークおじさん

散歩唱歌

【おわび】
パソコンが壊れてデータが飛んでしまいました。2か月後に普及したので、時期に合いませんが・・。

 さあ、秋!散歩にもってこいの季節。歌を歌いながら・・
今年は、コロナウイルスのため外出自粛などで、結構家にいることが多く、料理に挑戦したり、本を読んだり、ゴールデンウイークの頃は、知人たちと近くの公園へ行って散歩したりしましたが、さすがに夏は異常な暑さで散歩することはめっきり減りました。
 やっと朝夕涼しくなり、散歩には絶好の季節になりました。こんな時に「散歩」という歌を口にしながらの散歩はいかがですか?

 「散歩」 勝承夫(かつよしお)作詞・多梅稚(おおのうめわか)作曲/昭和22年
若草もえる 丘の道
心もはずみ 身もはずむ
小鳥のうたに さそわれて
わたしもいつか うたいだす

小川の水も さらさらと
やさしい音を たてている
おもしろそうに 小山羊(こやぎ)まで
わたしのうたを 聞いている

「散歩」は、勝 承夫の作詞ですが、同じ多 梅稚メロディーで「散歩唱歌」は大和田建樹(たけき)の作詞で、明治34年の作品です。

「散歩唱歌 ~秋~」     
1、秋空はれて 日は高し
今こそ 吾等が散歩時
薄(すすき)は 野辺に招くなり
小鳥は 森に呼ぼうなり

2、呼ぼう小鳥は 何々ぞ
雀 山雀(やまがら) 百舌鳥(もず) 鶉(うずら)
わかれし春の 雁(かり)がねは
竿(さお)になりてぞ 飛び渡る

3、招く薄(すすき)に 咲きまじる
花は糸萩(いとはぎ) 女郎花(おみなえし)
かしこもここも 七草の
盛り美し 見に行かん

4、飛び立つ蝗(いなご) 追ひかけて
稲の中ゆく 畔(あぜ)の道
ゆくさき問へど 答へぬは
笠着て立てる 案山子なり

詩を味わいながら
実は、散歩唱歌は春夏秋冬、合わせて50番まであります。秋は15番まであって、ここでは4番までの載せていますが、秋の情景を詩に描いています。春に北の国へ飛び立った雁が、また帰ってきたこと、秋の七草が咲いていること、道を訊いても答えぬ案山子(かかし)のことを紹介し、私たちを散歩に誘います。
メロディーは幼児の「きれいな丸い 輪の中に 子どもの王様 いらっしゃる はじめに立って お辞儀して それから クルクル回りましょう」と同じです。

大和田建樹は、「故郷の空」(スコットランド民謡)、「青葉の笛」(曲:田村虎蔵)など、文語体で七五調の詩を次々とひねり出す名人です。初版に全5集・334番まで作った「鉄道唱歌」も大和田建樹、多 梅稚のコンビの歌です。

「散歩」も「散歩唱歌」も大人の歌ですね。今の子どもたちは宮崎 駿監督の「となりトトロ」から「さんぽ」の♪歩こう歩こう 私は元気・・と、明るく歌う曲がいいかもしれません。水前寺清子の「365歩のマーチ」もいいかもしれませんね。

文/ダークおじさん 筒井幹夫(65)
学生時代は、グリークラブ(男声合唱団)に所属。卒業後、青少年育成専門団体に携わり、学校キャンプ、ファミリーキャンプを担当する。ここで、歌が大きな力になることを体験する。
現在、ふんふんさろんシニアスタッフ。大阪童謡くらぶ会員、歌声喫茶ピープルズリーダー。