童謡伝道マガジン「ふんふん」H・U・N企画

ダークおじさんと童謡の世界

2016.1.28ダークおじさん

桃太郎、浦島太郎、金太郎が親友って、ホント?


携帯電話のことを今は、カタカナで「ケータイ」。スマートフォンを「スマホ」と表記するんですね。
そのケータイ・スマホの会社がテレビで流がしているCMをご存知ですか?

若手俳優が演じる、桃太郎、浦島太郎、金太郎が親友であるという設定のあのコマーシャルです。
しかも、画面の中に一寸法師も登場するのですから驚きです。

こうなればファンタジーの世界です。映画「ネバーエンディング・ストーリー」に、胸をワクワクしたように、日本の昔話を素材にした新しいファンタジー映画が出来てもおかしくありませんね。

さて、毎月開催している「うたごえ」で、今月はここに登場する「♪桃太郎」「♪浦島太郎」「♪金太郎」、そして「♪一寸法師」を歌っています。

「昔むかし、ある所にお爺さんとお婆さんが住んでいました。お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは川へ洗濯に・・。お婆さんが川で洗濯していると、大きな桃が流れてきました」
こうして始まる「桃太郎」も改めて歌ってみると、歌詞は桃太郎が鬼退治の場面だけだったり、御伽草子「一寸法師」も、ネットで調べてみると、発祥の地が大阪市の住吉大社であったこと、「金太郎」は、源頼光の四天王の一人、坂田金時(さかたのきんとき)の幼名で、浄瑠璃、歌舞伎にも登場していたということなど、興味深い話です。
「浦島太郎」も5番まで歌うと、話のストーリーが如実に分かり、日本の昔話も童謡もちょっと新鮮でした。

・「桃太郎」明治44年「尋常小学唱歌」
・「浦島太郎」明治44年「尋常小学唱歌」
・「金太郎」明治33年「幼年唱歌」
・「一寸法師」明治38年「尋常小学唱歌」

どれも明治時代に作られ、100年も前の童謡・唱歌ですが、このたびのケータイ・スマホのCMをきっかけに、今の子どもたちに、昔話を語ったり、童謡を歌ったり、いいチャンスかもしれませんね。

文/ダークおじさん 筒井幹夫(65)
学生時代は、グリークラブ(男声合唱団)に所属。卒業後、青少年育成専門団体に携わり、学校キャンプ、ファミリーキャンプを担当する。ここで、歌が大きな力になることを体験する。
現在、ふんふんさろんシニアスタッフ。大阪童謡くらぶ会員、歌声喫茶ピープルズリーダー。