童謡を歌うと懐かしく思いだす
童謡を歌うとあの頃を懐かしく思い出します
≪大村主計の詩≫
4月の童謡の会で歌ったのは、「花かげ」と「絵日傘」。どちらも作詞 大村主計、作曲 豊田義一のコンビの名曲です。
作詞の大村主計さんは、「かずえ」と読みますが、歴(れっき)とした男性。童謡の詩を西条八十に学んだそうです。
この2曲、「花かげ」なら歌える人は多いのですが、「絵日傘」は初めて聴くという方がほとんどでした。
でも、「花かげ」という題名で歌える人は少なくて、「♪十五夜お月さま ひとりぼち~」と歌い始めると、ご一緒に歌われます。
≪花かげ(昭和6年)≫
♪十五夜お月さま ひとりぼち
桜吹雪の花かげに
花嫁すがたのおねえさま
俥(くるま)にゆられてゆきました
(一番)
「俥」は、人偏(にんべん)に「車」。当時は人力車だったので俥ですが、私の9歳上の姉が嫁ぐ時は、もちろん自動車の時代ですが、小学生だった私は、文金高島田の花嫁姿の姉が車に乗り込む時、ちょっぴり感傷的になったことをこの曲を歌うと思い出すのです。
≪絵日傘(昭和7年)≫
♪桜ひらひら 絵日傘に
蝶々もひらひら 来てとまる
乳母(うば)のお里は 花の路(みち)
すみれの花も たんぽぽも
(一番)
この曲をご存知の方は少なかったのですが、中には幼稚園の学芸会(お遊戯会)の時に、この曲で絵日傘をくるくる回しながら踊ったと、当時のことを懐かしく話してくださった方が数人おいでになりました。
あるいは、こどもの頃、日本舞踊を習っておられた方は、この曲で踊りの発表会に出られたかもしれませんね。
ちなみに、私が幼稚園のお遊戯会で歌ったのは「すずめのおやど」です。
♪すずめ すずめ お宿はどこだ
ちっちっちっ ちっちっちっ
こちらでござる
(作詞不詳・フランス民謡)
担任の先生と園長先生が目に浮かんできます。懐かしく思い出します。
皆さんも童謡を歌うと、あの頃にタイムスリップしませんか。
幼少の頃に歌った曲は何ですか?