「コスメの魔法使い」
おしろいを塗って顔かたちを良く見せ、化けると書いて「化粧」。
時代が変わろうとも、年齢を重ねようとも、美しくなりたいと思う女性の心は同じです。
たかがお化粧のようですが、時に自分を変える魔法になるのです。
『コスメの魔法』(あいかわももこ 作・講談社コミックス)は、本当のキレイについて考えさせてくれる物語。化粧品会社の美容部員であり、美の伝道師・高樹礼子さんが、メイクレッスンを通して、悩みを抱えた女性をキレイにするという内容です。高樹さんの言葉が本当に奥深く、一つ一つが心にしみて…もう、日めくりにして毎日みていたいくらい(笑)。
その言葉から、単に見た目がキレイになればいいのではなく、化粧を通して、自分を美しく育てること、周りをハッピーにすることを教わりました。
「キレイは日常の小さな出来事にたくさん宿っています。
キレイを見逃さないよう、しっかり見つめてください」
「手間ひまかけるということは、それだけ愛情を注ぐということです。
ていねいに扱い、いつくしむことが、心の豊かさを産み、
キレイを育てるのです。」
自分の心を隠して化けるのではなく、持ち味を出しつつ粧(よそおう)こと。
心の有り方が日常生活や人との付合いに表れ、それが「自分のキレイ」につながるのですね。心を磨かなければ、キレイはやってきません。
そしてメイクの仕上げは輝く笑顔。
まだまだ続く梅雨の日々。気持ちの沈みがちな雨の日も、明るいメイクと笑顔で心を引きたててみましょう。(メイクをしない方は、その分、笑顔で!)
今日も明日も明後日も、「コスメの魔法」を使える自分でありますように!