愛すべきGNO
「平成」から「令和」へ。新しい時代が始まりました。世の中は、ますます便利にスピーディに変化していくことと思います。
幼い頃に、あるいは大人になってからでも「あったらいいな」と願った物が、次々と現実になり、それは嬉しい限りです。
そうした便利さは否定しませんし、ありがたく享受していますが、同時に、少し面倒であったりアナログに感じられることでも、「これは!」と思うものは、大事にしたいと思うのです。
たとえば「GNO」。大学の大先輩であり、人生の師匠の一人である池田 宏氏が、仕事の上で大事にしていることとして、教えてくださいました。
「GNO」とは「義理と人情と思いやり」の頭文字。世の中が大きく動き、仕事の進め方も変わりましたが、そこに味付けをするのがこの「GNO」なのです。仕事ではなくても、誘われた会には出席し、お祝い事には参加する。条件だけで仕事を選ばず、苦しい時に助けてもらった恩義を忘れない…。確かに、付き合いのいい人は、何かにつけてお声が良くかかり、ついでに仕事を頼まれることも多くなります。心ある仕事をしていれば、いざという時に「あなたに頼みたい」とご指名がかかります。
だれだって自分が一番かわいいから、自分が上手くいくことを考えて動くのは当たり前。その上で、人のことを考え、筋を通し、信念をもって進めれば、それは本当にかっこいいことですし、信頼感につながります。
考え方は言葉に表れ、行動を作ります。行動は習慣になり、性格を作り、人生の向きを決めるように思います。時代を経ても、いいものはいい。そして、新しいものでも、いいものはいい。
個人的には、固定観念をできるだけ持たず、人と比べず争わず、柔軟に生きたいと思います。目指す姿は「優しくて、強い」。どんな時でも笑い飛ばして、自分をごきげんな状態に保ちたいと思うのです。愛すべき「GNO」を忘れずに。