2015.11.1新着とんぼの眼鏡
お気に入りの本は、なあに?
出版社に勤務していたころ「趣味は読書です」と言って、先輩に諭されたことがありました。「編集者にとって、読書は趣味ではなく仕事。好きなものだけを読むのではなく、ありとあらゆるものを読め」と。
以来、ジャンルを問わず世間で売れているもの、今まで読まなかったものを必死に読んだ時期がありました。その後も、仕事関連を中心とした読書パターンが続きましたが、子育ての中で絵本に出逢い、楽しみとして本を読むようになりました。
本が好きで、それぞれに自由に、読みたいように本を選んでいる息子と娘を見ていると、読書は趣味でもあり、生活の一部でもあるように感じます。
電車の中や、家事を終えてほっと一息ついた時、本を読むことでリフレッシュされるのを感じます。
問題は、読みだすと、ついつい時間を忘れてしまうこと(笑)。
時にタイマーをかけ、電車の乗り過ごしに気をつけながら、それでもワクワクの読書タイムは捨てがたいものがあります。
作品の中に張り巡らされた伏線が明らかにされていく爽快感。文字から浮かび上がるイメージの世界で、自由に想いを遊ばせること。知らない世界を垣間見たり、登場人物に自分を重ねて追体験する…など、読書の楽しみはいっぱい。
この秋、あなたも、お気に入りの本に出逢えますように。