健やかに、康らかに
先日のこと。朝起きたら、何だか胸が痛い。いつものようにお水を飲むと、それだけで痛みが走りました。これはおかしいと思いながらも、すぐに治まるだろうと希望的解釈をして朝食を準備。焼き立てのトーストをかじり、飲みこむと、なぜか激痛が。コーヒーなら大丈夫かと飲んでみると、これも痛くて耐えられない。これは、どう考えてもおかしい。どうしたの、私???
そんな中、たまたま電話をもらった知人の「それ、心筋梗塞の初期症状かも」の一言でこわくなり、その日のうちに内科を受診しました。
「大丈夫だと思いますが…心配なら、取りましょうか」と先生。
不安な中で結果を見ると、レントゲンは肺も心臓も肋骨も、細い血管までくっきり写り、健康そのもの。心電図はお手本にしたいような正常な波形で、何の問題もなし。先生、いたわるような笑顔でひとこと。「逆流性食道炎ですね」
えっ、食道? 痛いのは胸ですけど…。言葉は知っていても、自分とは関係ない病気だと思い、症状と病名が結びつきませんでした。説明を聴きながら、ようやく納得。そう言われれば、兆候はありました。
内臓は丈夫、身体は健康と思いこんでいましたが、使った年数分だけ弱ってきているのですね。無理しないよう、メンテナンスも心がけてと口では言いつつ、わかっていなかったなあ…。
薬の力を借りて元に戻しながら、短期間で成長の過程をたどった感じでした。水分から流動食、離乳食へと進み、おじやとみそ汁にたどり着いた時には、声を大にして叫びました。「食べられるって幸せ~!!!」。
健康は、当たり前ではなく、有り難いこと。弱ってみてはじめて、それがわかります。ちゃんと食べられること、ゴクゴク飲めることは、こんなにも嬉しくてありがたい。
寒さが緩み始める3月。あらためて、自分の身体と向き合う時間を取りたいものですね。