数字のマジックにご用心!
知っているようで知らなくて、勝手に思い込んで信じていた…そんな経験、ありませんか?
たとえば、世の中でよく見る「○○ランキング」。「へえ~、そうなんだ」と軽く受け流したり、「そうだったんだ」と真剣に受け止めたり。数字で見せられることで、変に説得力を感じてしまう…なんてこと、ありませんか?
司会をさせていただいている異業種交流会「未来会」で、学校法人谷岡学園 大阪商業大学学長の谷岡一郎先生にご講演いただきました。テーマは、先生のご著書の内容でもある「ランキングのカラクリ~あなたはこうして『思い込まされる』」。
数字のマジックを知らずにいると、ついついそのまま信じてしまうことになりがちですが、それは実はとてもこわいこと。その数字の背景に何があるのか、ランキングを作成した側の意図は何かを考えないと、言葉は悪いですが「簡単にだまされる」ことにもなりかねません。
説得力を持たすためには、母数をどこにおくのか、どんなグラフで見せるのかも重要です。見せ方ひとつで、それが正しいと思い込ませることもできるのです。間違い探しをしたいわけではありませんが、「なぜ、この数字が?」「なぜこの表が使われる?」と問いかけていくと、見えてくるものがあるのです。
谷岡先生の言葉をお借りすると「いいかげんなランキングに騙されて、自分の生活の質を落とすようなことだけは避けたい」もの。なるほどなあ…。
振り返ってみると、私は結構簡単に思い込まされているかも…?
コミュニケーションのセミナーで、「素直で柔軟な心が大事」とお伝えしていますが、それは何でも鵜呑みにすることではなく、疑問を持ち検証する姿勢も含めての柔軟性でありたいと思います。しっかり、自分に言い聞かせておこうと思います。
と言いながら、ついつい気になる「○○ランキング」。楽しむ分には害はなし。
あなたも、振り回されないように!