童謡伝道マガジン「ふんふん」H・U・N企画

とんぼの眼鏡

2020.10.1新着とんぼの眼鏡

口ぐせは「○○したい!」

『「ねばならない」を捨てて生きる』というタイトルに惹かれ、思いがけず衝動買い。著者の東京大学名誉教授 矢作直樹先生は、『おかげさまで生きる』『人は死なない』他多数の著作があり、実は一度お会いしてみたいと思っている方。表紙の帯に書かれた「コロナとは闘わない」の赤い文字も鮮烈で、手に取るとそのままレジへ。直観的に、読みたい! と思ったのですね。私もいつか、そんな風に人の心を動かす本を書いてみたい…とそれは余談です。

「9割の苦労はしなくていい」「ウィズコロナは『非常識』で生きる」「縁を
切られたらありがとう」など、おや? と思いつつも納得したりホッとしたり。無理しなくていいんだなと感じながら一気に読みました。
たしかに「○○せねばならない」と思うとしんどくなりますよね。せねばならないと言うことで、いやなことをするんだと、確認しているように感じます。
同じことでも「○○しよう!」というと、ちょっと前向き。でも、そう言いながら「ホントはやりたくないんだけどね…」が見え隠れ。
さらに「○○したい!」となると、気持ちがそちらに向いていて、「しなくてもいいと言われても、しちゃいますよ」という感じに。同じことでも、言い方ひとつで気持ちが変わります。
もう一歩踏み込んで考えると、本当にしたいことなら、言葉にせずとも行動に移していますので、「したい!」と思うことも、気持ちのコントロールにすぎないのかもしれません。
オリンピックの水泳競技で活躍された松田丈志さんがおっしゃっていました。「スポーツの世界でよく言われるのは、夢中に勝る努力なし。練習しなさいと言われなくても、その競技が好きだから練習してしまう。そんな人にはかなわない」と。これもなるほど。
そこまでいかなくとも、まずは目の前のことを「しなきゃ」から「したい」に変えてみようと思います。そうすれば、面白いくらいやりたいことが増えてきて、生きているのが楽しくなってきて…そう、だから私も「原稿書かなきゃ」ではなく「原稿書きたい」。読んで下さる人があることに感謝して、おかげさまで、ありがとう!

文/坪内美樹
兵庫県生まれ。神戸大学教育学部卒業後、大阪書籍株式会社に入社。
単行本の企画・編集および小・中学生用の道徳副読本の編集に携わる。

独立後、フリーのトーキング・プランナーとして書籍や社内報の企画・編集、 NHK「くらしの経済」「ちょっといい旅」等のTV番組リポーター、 ABC「探偵!ナイトスクープ」「クイズ仕事人」等のTV番組制作ブレーンを務める。
現在は、コミュニケーションをテーマとし、講師・司会・コーディネーターなどで活動中。

著書『ハッピーボイス健康法~声から広がるコミュニケーション』(あいり出版)
自身の出身地・兵庫県豊岡市日高町の「兵庫ひだか名誉大使」を務める。
独立行政法人文化財研究所外部評価委員(平成12年度~17年度)

◆坪内美樹のGood Luckブログ
http://ameblo.jp/ukiukiwakuwaku-smile/

◆「ミラサポ」サイトインタビュー記事
https://www.mirasapo.jp/features/profit/instructor/handbook_02.html