2015.6.1新着とんぼの眼鏡
『雨音は何の調べ?』
「あめふり」「雨に唄えば」など、雨をテーマにした曲がいくつもあるように、雨は何かしら歌心を触発するのかもしれません。耳を澄ますと、雨音自体が音楽に聞こえる時があります。同じ雨音でも、ウキウキしている時は楽しく、沈んでいる時はどんよりと感じるのは不思議です。
雨が出てくる絵本も色々あります。
佐野洋子さんの『おじさんのかさ』に、「雨がふったらポンポロロン 雨がふったらピッチャンチャン」というフレーズが何度か出てきます。その響きが楽しくて、読みながら節をつけてしまいました。今では、その部分を歌わずには読めない自分がいます。
島田ゆかさんの『バムとケロのにちようび』はお気に入りの一冊。バムが、雨だから家でゆっくり本でも読もうと思っていると、ケロが泥んこになって帰ってきます。泥で汚れた家の掃除をして、ケロをお風呂に入れて…とバムが一人で奮闘し、キレイになった後はおやつを作り、やれやれ本を読もうという時になって、疲れて眠ってしまいます。雨の休日は、こんな風に過ごしてみたいと、ちょっとあこがれです。
「読書の秋」もいいけれど、「読書の梅雨」も悪くない。
お気に入りの本を見つけて、雨音をBGMに、雨の日の読書、楽しんでみませんか。