童謡伝道マガジン「ふんふん」H・U・N企画

とんぼの眼鏡

2019.12.8新着とんぼの眼鏡

最高の人生の見つけ方

「もしも、あと3ヶ月の命と言われたら、最後に何をしたい?」

記念すべき令和元年の年末に、わざわざ考えることではないかもしれませんが、あなたなら何と答えますか?

今年、一番心に残った映画「最高の人生の見つけ方」は、まさにそのテーマで描かれたもの。生きてきた道は違っても、人生の残り時間がほぼ同じと言われた女性2人が、偶然手にした「死ぬまでにやりたいことリスト」。そこに書かれた内容を一つ一つ実現していく中で、2人は大切なものに気づいていきます。
人と接する中で、うまく伝わらないことを歯がゆく思い、何でわかってくれないの! とイライラすることも。でも、それがあるからこそ、自分から飛び込んでいく大切さを知り、人の優しさに涙するのだと思うのです。

生きていればいつかは死ぬわけですが、心のどこかで、自分はまだ死なないと思っている…だから、一歩踏み出せない。また今度でいいやと思ってしまう。わかるなあ、その気持ち。

 ちょっと真面目に考えてみました。
寿命があと3ヶ月と言われたら、私は何をしたいのだろうかと。
豪華客船で世界一周、お城のような家に住む、デパート丸ごと買い占める…お金があれば、そんなことをしてみるのも、確かに楽しそうではありますが、本当にそれをしてみたいかというと、実のところは「NO」!
限られた時間の中なら、したいことは一つ。大好きな家族や友人知人、今までお世話になった方、一緒に楽しい時間を過ごしてくれた人たちに、会えるだけ会いに行き、「ありがとう」を伝えたいと思うのです。

ここでふと思いました。
あれ、これって、いつでもできるよね?
3ヶ月の命と言われなくても、できるよね?

結局のところ、また今度、いつかきっとと言いながら、先送りにしていただけのこと。命の期限を切られなくても、やっておかなければ、きっと後悔する。
いまさらですが、そんな当たり前のことに気づかされました。

今年も一緒に過ごしてくれてありがとう。心に残る仕事をいただき、ありがとうございました。そんなたくさんの「ありがとう」を言いながら、笑顔の年越しをしたいと思います。
みなさまも、どうぞ良い年末をお過ごしくださいね!

文/坪内美樹
兵庫県生まれ。神戸大学教育学部卒業後、大阪書籍株式会社に入社。
単行本の企画・編集および小・中学生用の道徳副読本の編集に携わる。

独立後、フリーのトーキング・プランナーとして書籍や社内報の企画・編集、 NHK「くらしの経済」「ちょっといい旅」等のTV番組リポーター、 ABC「探偵!ナイトスクープ」「クイズ仕事人」等のTV番組制作ブレーンを務める。
現在は、コミュニケーションをテーマとし、講師・司会・コーディネーターなどで活動中。

著書『ハッピーボイス健康法~声から広がるコミュニケーション』(あいり出版)
自身の出身地・兵庫県豊岡市日高町の「兵庫ひだか名誉大使」を務める。
独立行政法人文化財研究所外部評価委員(平成12年度~17年度)

◆坪内美樹のGood Luckブログ
http://ameblo.jp/ukiukiwakuwaku-smile/

◆「ミラサポ」サイトインタビュー記事
https://www.mirasapo.jp/features/profit/instructor/handbook_02.html