仕事って、なんだろう?
読み終わって、不覚にも泣けてしまいました。
ラスト部分を何度も読み返しながら、しばらく動けずにいました。
こういう終わり方にするとは…やられた! という感じです。
本のタイトルは『ちょっと今から仕事やめてくる』(北川恵海 作)
70万部のヒットとなり、今年5月には映画公開もされた人気の作品です。
仕事ってなんだろう? 働くってなんだろう? 1冊の本を読みながら、
あらためて考えさせられました。
ブラック企業に就職してしまい、身も心もボロボロになりかけていた主人公が、同級生を自称する男に出逢い、壊れる一歩手前で自分と仕事を見直し、新たに生き直すというストーリー。
第三者として見ていれば、そんな会社は辞めたほうがいいよと思いますが、当事者にとっては、それがなかなか難しいもの。真面目に生きているほど、自分を責めたり我慢したりしてしまう…。会社勤めの経験を思い出し、そうだよね、仕方ないよねと頷きながらも、自分の命まで捨ててしまいそうになるなんて、どこかおかしいと思うのです。
どんな仕事も大事で、力を尽くすことを忘れてはいけないと思っています。
でも、「命かけてまでする仕事なんて、無い」。
失敗して怒られたり落ち込んだりしつつも、誰かのお役に立てることを喜び、イキイキと暮らせるために、仕事はあると信じています。
そして、これから就職する人には、ぜひ、そんな仕事を、職場を、見つけて欲しいと思うのです。
「壁にぶつかり頭を打ち、嫌になることもあるかもしれない。でも、仕事をするって、仕事ができるって、幸せな事だよ。だから、がんばれ」
わが家の息子も含め、就活戦線真っただ中の学生のみなさんに、心からエールを贈ります!