童謡伝道マガジン「ふんふん」H・U・N企画

とんぼの眼鏡

2018.7.1新着とんぼの眼鏡

親子二代のウェディング

 26年前、司会の仕事を始めてようやく慣れた頃、あるカップルのご披露宴の司会をさせていただきました。当時流行りのレストランウェディングで、新郎新婦のお二人のご希望を伺いながら、手作りで作りあげていくご披露宴は、とても心に残るものとなりました。
 このカップルとは、以来、長いお付き合いをさせていただいています。

 その時、新婦のお腹にいた赤ちゃんが、すくすく成長し、素敵な女性になって、結婚されることとなり…なんと嬉しいことに、そのお嬢さんのご披露宴の司会をさせていただきました!
 長い間仕事をしてきましたが、こんなことは初めて。
 幸せなことに、ご姉弟の両方のご披露宴の司会というのは経験があります。それでもなかなか無いことですが、まさか親子二代とは。本当に、人生は何があるかわからないもの。そして、ご縁とはありがたいものですね。

 昔は花嫁に近い立場で司会をしてきましたが、今は花嫁の母の気持ちの方がよくわかります。いい人が見つかってよかったなあと喜びながら、それでも気がかりなのが親というもの。嬉しいけれど、少し寂しさもあり、それをぐっとこらえるのも親だから。
 そんな母の心につい寄り添ってしまうので、新婦が感謝のお手紙を読まれた時は、胸に詰まるものがありました。
 「よかったなあ…本当におめでとう!」
 心の中でそう言いながら、お手紙を聴いておりました。

 ご披露宴の司会は、新郎新婦の新しいスタートをお祝いする仕事。一生に一度の晴れ舞台を、一緒に作りあげていくのは、光栄でもあり、責任も感じます。それだけに、心をつくして幸せのお手伝いをしたいと思います。

 さすがに、三代目はないと思いますが…(笑)、末永いお二人のお幸せを、そしてやがて加わるお子様といっしょに、笑顔あふれる家庭を築いていかれることを、心から願っています!

文/坪内美樹
兵庫県生まれ。神戸大学教育学部卒業後、大阪書籍株式会社に入社。
単行本の企画・編集および小・中学生用の道徳副読本の編集に携わる。

独立後、フリーのトーキング・プランナーとして書籍や社内報の企画・編集、 NHK「くらしの経済」「ちょっといい旅」等のTV番組リポーター、 ABC「探偵!ナイトスクープ」「クイズ仕事人」等のTV番組制作ブレーンを務める。
現在は、コミュニケーションをテーマとし、講師・司会・コーディネーターなどで活動中。

自身の出身地・兵庫県豊岡市日高町の「兵庫ひだか名誉大使」を務める。
独立行政法人文化財研究所外部評価委員(平成12年度~17年度)

◆坪内美樹のGood Luckブログ
http://ameblo.jp/ukiukiwakuwaku-smile/

◆「ミラサポ」サイトインタビュー記事
https://www.mirasapo.jp/features/profit/instructor/handbook_02.html