2016.04.25新着今月の童謡
「うれしいひな祭」
うれしいひな祭
山野三郎 河村光陽
1 あかりをつけましょ ぼんぼりに
お花をあげましょ 桃の花
五人ばやしの 笛太鼓
今日はたのしい ひな祭り
2 お内裏様と おひな様
二人ならんで すまし顔
お嫁にいらした 姉様に
よく似た官女の 白い顔
3 金のびょうぶに うつる灯を
かすかにゆする 春の風
すこし白酒 めされたか
あかいお顔の 右大臣
4 着物をきかえて 帯しめて
今日はわたしも はれ姿
春のやよいの このよき日
なによりうれしい ひな祭り
昭和十一年一月作曲
うれしいひな祭
詩の山田三郎はサトウハチローである。「この歌は避けて通りたい歌だ」と晩年に語った。それは問題点が二つあるから。次の2点です。
① 2番「お内裏様とお雛様二人並んで」 お内裏様とは内裏雛で、雄雛と雌雛の二人。では、お雛様とは? 全員? ということで訳が分からない。
② 3番「赤いお顔の左大臣」 赤い顔は右大臣である。飾った状態を見て向かって右を右大臣と思ったのであり、内裏雛から見ての右手の下が右大臣である。
有名な歌でも間違う。が、歌は変えられない。子どもたちには無理に間違いを教えなくてもいいが、気付いた子には教えてあげたい。人間は間違う生き物だから間違っていい。これを子どもには教えたい。間違うから次に間違わないように頑張ってそのうち正解が出る。ノーベル賞をもらった何人もの人が言っている。間違わないと進歩がないと。曲の河村が親しみやすい曲を付けたので今も愛される歌になったおかげで今も歌われている。 日本童謡協会会員 もり・けん
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