童謡伝道マガジン「ふんふん」H・U・N企画

今月の童謡

2018.12.2新着今月の童謡

冬の夜

冬の夜
不詳 不詳
一 燈火(ともしび)ちかく衣(きぬ)縫ふ母は
春の遊びの楽しさ語る
居並(いなら)ぶ子どもは指を折りつつ
日数かぞえて喜び勇む
囲炉裏火(いろりび)はとろとろ
外は吹雪

二 囲炉裏の端に繩なう父は
過ぎし戦(いくさ)の手柄を語る ※
居並ぶ子供は眠さ忘れて
耳を傾け拳(こぶし)を握る
囲炉裏火はとろとろ
外は吹雪

※ 戦後の歌詞「過ぎし昔の思い出語る」

冬の夜
 尋常小学校唱歌は、基本的には作者が公表されていませんでした。戦後になって研究者が作者を突き止めたりして、わかった歌もありますが、この歌については、作者を特定するまでには至っていません。
 明治45年尋常小学校3年として発表されました。
 ※印の部分が、戦意高揚であると、一部の人に否定されたことにより、戦後に改悪されました。
 歴史は歴史としてきちんと説明すればいいのであり、作者の思いを踏みにじって歌詞を変えることは本来許されないことだと私は思います。
 この改悪によって、意味がわからなくなってしまっているのです。戦後に出た教科書や童謡集などの「過ぎし昔の思い出語る」では、子どもたちが「拳を握って」興奮していることがわかりません。
 そんな意見が多く出て、最近では私も含めて元の歌詞通り歌うことを勧めている人が多いようです。

今月の童謡を皆さんで歌ってください。園、学校、グループでの歌唱、演奏の様子を映像で送っていただけますでしょうか

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