一寸法師
摂津の国の夫婦には、四十にもなるのに子ができません。夫婦が住吉の神様にお願いすると、小さな男の子を授かりました。男の子は背が一寸しかありませんので、名を一寸法師としました。
ある日、一寸法師が京にのぼりたいというので、夫婦は針の刀とお椀の船を与え、一寸法師は住吉の浦から京の都へのぼりました。
三条の大臣の家来になった一寸法師は、お姫様のお供で清水寺に行きますが、そこで鬼に出会います。
鬼に立ち向かった一寸法師は、一度は食べられてしまうものの、鬼の腹の中を針の
刀でつつき、脱出の上、鬼を退治します。
お姫様が、鬼が落としていった打出の小槌を振ると、一寸法師の体がぐんぐん大きくなり、若武者となりました。
一寸法師は、姫と結婚し、お父さんとお母さんも呼び寄せて幸せに暮らしました。
これも住吉大明神のおかげと、毎年お参りを欠かしませんでした。
もり・けん著『一寸法師』(登龍館)より
今月の童謡を皆さんで歌ってください。園、学校、グループでの歌唱、演奏の様子を映像で送っていただけますでしょうか【あて先】H・U・N企画
〒530-0037大阪市北区松ヶ枝町6-12西栄ビル2F
(株)カード&メディア内
TEL:06-6352-8005 FAX:06-6353-1393
CopyrightHunkikaku2015
掲載記事の無断転載を禁じます。
掲載しました作品の著作権は、「H・U・N(フン)企画」に属します。
文中の商標等は各社に属します。