今月の童謡

2017.11.04新着今月の童謡

たき火

たき火
巽聖歌 渡辺茂
一、垣根の垣根の曲がり角
  たき火だたき火だ落ち葉たき
  「あたろうか」「あたろうよ」
  北風ぴいぷう吹いている

二、さざんかさざんか咲いた道
  たき火だたき火だ落ち葉たき
  「あたろうか」「あたろうよ」
  しもやけお手(てて)がもうかゆい

三、木枯らし木枯らし寒い道
  たき火だたき火だ落ち葉たき
  「あたろうか」「あたろうよ」
  相談しながら歩いてく

たき火
 この歌は、昭和16年12月9日、10日、太平洋戦争開戦後の2日間だけNHKラジオ「うたのおけいこ」の時間で放送されました。それを聴いた軍の関係者が抗議。「この非常時に『たき火』とは何事か」ということで11日からは放送中止となりました。
 作詞の巽聖歌は、東京都中野区上高田の仮住まい付近の冬の情景を詞にし、豊島区清和小学校の先生、渡辺茂が作曲しました。モデルになった中野の鈴木家では、たき火をして、焼きいも大会をしておられたそうです。「子ども同士のかわいい掛け合いがかわいく、この部分を読み返すうちにメロディーが浮かんできて10分で出来た」と作曲の渡辺先生ご本人から聞きました。
 私の詩にも、渡辺先生の作曲していただいた童謡が一つだけあります。『ワニ君の歯磨き』という歌で私の宝物で、その時に『たき火』の自筆譜面の写し(下)をいただきました。
話を戻して、『たき火』は、戦後の昭和24年にスタートしたNHK「うたのおばさん」で、松田トシ、安西愛子によって歌われ、学校や園の子どもたちにも広く歌われました。そして小学校の音楽教科書に載ると、今度は消防庁から「街角のたき火は困る。防火教育上よくない」と抗議されました。
 私も絵本編集者の一人としては、『たき火』の歌の絵には、必ず水を入れたバケツを描いてもらい、大人が見守るように描いてもらっています。でも、とってもいい歌です。
今月の童謡を皆さんで歌ってください。園、学校、グループでの歌唱、演奏の様子を映像で送っていただけますでしょうか。

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