大黒さま
1908(明治38)年尋常小学校唱歌第二学年。大黒様(大黒天)は、ヒンズー教の最高神「シバ神」の化身「マハーカーラ」がルーツ。「マハー」は偉大、「カーラ」は黒なので、暗黒を意味することから「偉大なる黒」でそれを「大黒」と呼びました。
この「大黒」が、日本神話における大国主神「オオクニヌシ」の音読み「ダイコク」とつながっていったようです。
『古事記』の「因幡の白兎」の話です。
大国主神は兄の八十神たちに伴われ、八上姫に求婚する旅に。兄神たちの荷物をいっぱい持たされ、遅れた大国主神は、そこで白兎(素兎)に会いました。
白兎は、ワニザメを騙して、隠岐の島から白兎海岸に渡ってきたのです。白兎は海岸に上る寸前にワニザメに見破られ、皮をむかれて赤裸になりました。
そこにやってきた八十神たちに騙され、さらに傷を痛めつけられ、泣いているところに大国主神が通りかかります。大国主神の言うとおりにすると傷は治り元の体に戻りました。
白兎は礼を言うとともに「貴方様は必ずや八上姫の心を射止められます」と予言して、去っていきました。
八上姫の許に先に行った八十神たちは、全員断られてしまいます。それは、助けてもらった白兎が素早く八上姫の所へ行ってこのことを伝えたからだといわれています。
大国主神は八上姫と結婚して、国を治めることとなりました。
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