2020.12.1新着今月の童謡
やぎさんゆうびん
やぎさんゆうびん
まど・みちお 團伊玖磨
一 しろやぎさんから おてがみついた
くろやぎさんたら よまずにたべた
しかたがないので おてがみかいた
さっきの てがみの ごようじなあに
二 くろやぎさんから おてがみついた
しろやぎさんたら よまずにたべた
しかたがないので おてがみかいた
さっきの てがみの ごようじなあに
やぎさんゆうびん
まど・みちお(本名・石田道雄)は、1909年山口県徳山町(今の周南市)に生まれたが、父の仕事の都合で台湾へ渡る。25歳の時に雑誌「コドモノクニ」に応募した作品を見た北原白秋によりその才能が認められる。
1948年出版社に入社、雑誌「チャイルドブック」の創刊に携わり、童謡の発表をしながら雑誌や書籍の編集に携わった。
1959年出版社を退社して、童謡に専念した。詩作りは、20代から始め、104歳まで生涯にかけて詩を作り続けた。代表作は、『やぎさんゆうびん』のほか、『ぞうさん』『ふしぎなポケット』『一年生になったら』などがある。
『やぎさんゆうびん』は、1939年「昆虫列車」(※)に初出、1953年團伊玖磨の作曲でNHK放送された。白やぎと黒やぎの間で終わりなく繰り返される手紙のやりとりがユーモラスに描かれた作品で、たくさんの子どもたちに親しまれている。
(※)「昆虫列車」:昆虫列車本部によって、昭和12年に出版された詩誌。
まど・みちおのほか、水上不二、真田亀久代、須田いはほ、薄田久男、米山愛紫らが同人。
1・2号が刊行された。
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