童謡伝道マガジン「ふんふん」H・U・N企画

今月の童謡

2019.4.1新着今月の童謡

待ちぼうけ

待ちぼうけ
北原白秋 山田耕筰
一 待ちぼうけ、待ちぼうけ
ある日せっせと、野良稼ぎ
そこに兔がとんで出て
ころりころげた 木の根っこ

二 待ちぼうけ、待ちぼうけ
しめた これから寝て待とうか
待てば獲物が驅けてくる
兔ぶつかれ、木の根っこ

三 待ちぼうけ、待ちぼうけ
昨日鍬取り、畑仕事
今日は頬づゑ、日向ぼこ
うまい切り株、木の根っこ

四 待ちぼうけ、待ちぼうけ
今日は今日はで待ちぼうけ
明日は明日はで森のそと
兔待ち待ち、木の根っこ

五 待ちぼうけ、待ちぼうけ
もとは涼しい黍畑
いまは荒野(あれの)の箒草(ほうきぐさ)
寒い北風木の根っこ

待ちぼうけ
この童謡は、1924(大正13)年に作られた満州唱歌の一つです。
 満州で暮らす日本の子どもたちに、「満州にちなんだ格調の高い音楽教材を」と望んだ満州音楽會の依頼により、北原白秋が詩を書き、山田耕筰が曲をつけてできました。
 この曲の珍しいところは、相対音階において、ドで始まってドで終わらず、ミで始まり、ミで終わっているところです。
 詩は、中国の法家の思想書の一つ『韓非子』の中にある「守株待兎」(しゅしゅたいと)からとられたものです。

今月の童謡を皆さんで歌ってください。園、学校、グループでの歌唱、演奏の様子を映像で送っていただけますでしょうか

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