童謡伝道マガジン「ふんふん」H・U・N企画

今月の童謡

2021.1.1新着今月の童謡

平城山

平城山
北見志保子 平井康三郎
一 人恋(こう)は
悲しきものと
平城山に
もとおり来つつ
たえ難(がた)かりき

二 古(いにし)えも
夫(つま)に恋いつつ
越えしとう
平城山の路に
波おとしぬ

平城山
 訳(もり・けん)
人を恋するということは 悲しいことです
平城山を歩きながら 辛いものだと
私は感じました きっと昔の人も
恋しい思いを秘めて越えたことでしょう
この平城山の道で私も涙しました

 歌の訳は私が書きましたが、この歌ができる背景には、大恋愛ドラマがありました。
 作詞の北見志保子の人生がこの歌には激しく息づいているのです。

 北見と結婚した歌人の夫を訪ねて通ってくる12歳年下の慶応大学生と北見は良い仲となり、夫は大正11年に協議離婚をします。
 夫は「かりそめにちぎりしことと思はねど去りゆく心つなぐすべなし」と、歌を残して去っていきました。
 学生の父親は、彼をフランスに留学させてしまいます。そして3年後、大正14年にフランスから帰ったその学生と北見は結婚します。
 この『平城山』は、遠く、フランスにいる恋人を思ってつくられた可能性が高いのです。二人の恋物語がこの歌のもとだったのです。

 戦後、初めて帰郷した北見はこんな歌を書いています。
「山川よ野よあたたかきふる里よ声あげて泣かん長かりしかな」
 女性が絆を破り、恋に溺れて浮名を流されるということは、その時代ではだれも許すものがいなかったのでしょう。今は? 答えはそれぞれで出してみてください。

  今月の童謡を皆さんで歌ってください。園、学校、グループでの歌唱、演奏の様子を映像で送っていただけますでしょうか

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