野ばら
『野ばら』の詩は、ゲーテが、1771年シュトラースブルグ(ストラスブール)に滞在していた時に書かれたもので、Friederike Brionという女性に恋をし、その女性に贈られたものだそうです。詩は1799年に出版されました。
“Sah ein Knab' ein Röslein stehn”「男の子が野に咲く薔薇を見つけました」といったメタファーを用いた文で始まります。
この詩は傑作と評価されており、シューベルト、ヴェルナーのほかにも、ベートーヴェン、シューマンなど、多くの作曲家によって曲がつけられています。
日本では、特に、シューベルトとヴェルナーの作品に、近藤朔風が訳詞したものが、音楽教科書を通して広く人々に知られています。
* メタファー 隠喩(いんゆ)、暗喩(あんゆ)ともいい、伝統的には修辞技法のひとつとされ、比喩の一種でありながら、比喩であることを明示する形式ではないものを指す。白い肌を「雪の肌」というなど。
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