童謡伝道マガジン「ふんふん」H・U・N企画

今月の童謡

2017.08.09新着今月の童謡

証城寺の狸囃子

証城寺の狸囃子
野口雨情 中山晋平
一、証 証 証城寺証城寺の庭は
  ツツ月夜だみんな出て来い来い来い
  おい等(ら)の友達ァ
  ぽんぽこ ぽんの ぽん

二、負けるな負けるな
  和尚さんに負けるな
  来い来い来い来い来い来い
  みんな出て来い来い来い

三、証 証 証城寺証城寺の萩は
  ツツ月夜に花盛り
  おい等(ら)は浮かれて
  ぽんぽこぽんのぽん

証城寺の狸囃子
 野口雨情が千葉県木更津市の證誠寺を訪れた時、昔から寺に伝わる「狸囃子伝説」を聞き、作詞。その詩が、児童雑誌「金の星」に掲載され、中山晋平がその歌詞をもとに改作、同誌で発表。同誌の主宰者齋藤佐次郎は野口雨情と連絡を取ろうとしたが、本人が旅行中で連絡が取れず独断で発表した。  晋平が作曲でリズムをつける際、詩の通りできないので「つ」や「来い」を繰り返したのではと類推できるがどうだろう? そして、大正時代だから連絡が取れないことはあるので、踏み切ったと考えられるが? これは私の想像でしかないが・・・。
 もう一つ、元の證(証)誠寺の「誠」がなぜ「城」となったかについては諸説あるようだ。
① 雨情が作詞の時に参考にした文献『君不去』で表記が間違っていたが気づかなかったから。
② 寺の関係者から「住職が狸と踊るのは不敬である」と言われたから。
③ 最初から意図的に「城」の字を使って登場する寺が架空のものとして位置づけて、一地域の歌ではなく全国の子どもたちに歌ってほしいという理由だったから。
 どれが真実かは今は推測するしかない。
(日本童謡協会会員 もり・けん)

今月の童謡を皆さんで歌ってください。園、学校、グループでの歌唱、演奏の様子を映像で送っていただけますでしょうか。

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