電車ごっこ
鉄道の営業運転を模したごっこ遊びの一種で、子どもの遊び。懐かしいですね?
さて、文部省唱歌『電車ごっこ』は二つあるのをご存じですか?
二つの楽譜を見てください。
1932(昭和7)年に『新訂尋常小学唱歌』第一学年用に掲載された、運転手と車掌が客4名を乗せて電車ごっこをする様子を描いたもので、2番の歌詞には「上野」という東京の地名が出てきます。
これについて、当時の指導者向け手引書には、上野は電車の走る地として普通名詞化している、と解説されていましたが、後に歌詞を変えたものが国民学校音楽教科書『ウタノホン上』第一学年用に掲載されました。
なぜでしょう? いろいろ考えさせられますね。
井上さんは作詞を変えさせられた? そうです。すべての教科書は国定に統制されました。
つまり、軍国教育の徹底化が目的だったのです。平和とか自然を歌う詩が失われ、尊王、国家礼讃へと変化していく中でこの歌も変えられたのです。作詞の井上さんは大変でした。
作曲はなぜ変わったのでしょうか? 信時さんの思いはどうだったのでしょうか?
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