子鹿のバンビ
2017年4月 童謡「子鹿のバンビ」
新学期、新年度スタートの4月ですね。今月の歌は私と同い年の「子鹿のバンビ」。66年前に出来たかわいい歌です。いい歌だからずっと残って歌われている人気の童謡です。戦後アメリカ児童文化の初流入、ウォルトディズニーからの素晴らしい贈り物でした。
1942年8月、ディズニーの「バンビ」がアメリカで公開、日本には、終戦後の昭和26年(1951)5月字幕付きで公開されました。私は4月29日生まれなので、ちょうどその時ですね。それから4年後、昭和30年(1955)に日本語吹き替え版が上演されました。原作はオーストリアの作家フェリクス・ザルテン「バンビ、森からの伝記」1923年発表で、1928年に英語訳されました。私の小学時代はディズニー・アニメとともに歩んだといっても過言ではありません。他にも「白雪姫」「ピノキオ」「ダンボ」など、日本映画がモノクロなのに、ディズニーは総天然色でした。作詞家の坂口淳(1908~1974)は長野県出身で写真館に勤めながら西条八十の門下生となり、この映画「バンビ」を見て感動、歌を作る気になりました。そして作曲を平岡照章(1907~1992)に託しました。平岡は東京生まれ、キング、コロムビア、ビクター、東宝演劇本部NHKなどで曲を作りましたが、映画を見ないで、自分のイメージで作りたいと、粗筋と詞だけを読んで作曲し、この明るく弾むようなメロディーが生まれました。
(日本童謡協会会員 もり・けん)
今月の童謡を皆さんで歌ってください。園、学校、グループでの歌唱、演奏の様子を映像で送っていただけますでしょうか。【あて先】H・U・N企画〒530-0037大阪市北区松ヶ枝町6-12西栄ビル2F
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